最近の健康ブームのせいか、様々な雑誌や本に、
「腰痛なら、このツボ」「肩こりなら、このツボ」など、
図解入りでのっていたりします。
大抵は定石通りの処方で、まあ妥当なセンをいっているのですが、
「腰痛」「肩こり」などというククリでは、大まか過ぎですね。
「腰痛です」と来院される方たちには、「どこが痛いですか?」と尋ねて、
ご自分で、場所を指さしてもらうことにしています。
どれくらいの種類があると思われます?
背中の下部が痛い人、まさにウェストが痛い人、お尻が痛い人、
右だけ(左だけ)が痛い人、両側とも痛む人、
肩からウェストまで全部痛い人、お尻から足まで続いて痛い人、
実は股関節が痛いんですと言い出す人まで、色々です。
「腰」ってドコだと思います?
痛いところが違えば、当然原因も治療法も異なってきます。
腰痛だからここのツボ、そんな単純なものではないですよ。
腰(あたり?)が痛くなる原因は色々と考えられます。
足からきてたり、内臓からきてたり、場合によっては全然関係のない顎からきてたり、
肩こりからきていたりとまさに多種多様!
その上にそれらが複合している事すらもあります。
「これで痛みが取れるハズ!」と思っても、スッキリ行かない時、
患者さんが「もう三年前ですけど、階段で滑って、マンガみたいに
お尻でドンドンドンと落ちてきた事があります。」とか、
「病気じゃないから言いませんでしたけど、帝王切開はしてますよ」とか、
しゃべってくれる時があります。
尾骶骨!手術の後遺症!原因がわかれば治療はできます。痛みをとれます。
手術の場合などは、腹筋を切られるために、
左右の筋肉のバランスが崩れてひっぱられ、
腰痛にかぎらず色んな症状の原因になったりすることがあります。
関係ないと思わずに、何でも病歴・怪我暦を教えて下さい。
これもとっても大事です。